①継続について
心理カウンセリングは、身体のマッサージのようなものとは違い、一回ごとに楽になるというわけではありません。また、その都度アドバイスするのでもありません。
私の行っている力動的精神療法は、カウンセラーとクライエントがある種の人間関係を築いていく中で、一緒に問題を解消していくプロセスです。
ですので、継続的な人間関係と言える程度の頻度で、一定期間通っていただくと効果が感じられると思います。
月1回という頻度はお断りしております。変化が起こせる頻度ではないからです。(アフターケアとして、問題解消後に月1回や2ヶ月に1回などでお会いしているケースはあります。)
継続カウンセリングは、始まったら必ず終結を目指すプロセスです。カウンセリングが成功して困難を克服し、もう必要ない、と感じる段階では、カウンセラーもクライエントもお互いに無理なくそう感じ、終結できる場合がほとんどです。
②費用について
カウンセリングにかける予算を立ててください。
私のカウンセリングは、週1回での継続を基本頻度としています。ご面接の場合、1年間で40万円程度でしょう。(年末年始やゴールデンウィーク、お盆はお休みですし、その他の都合や体調不良などのお休みもあると考えます。)
オンラインでご継続の場合、もっと安くなり年間で30万円台になります。これ以上にかかる費用はありませんので、まずこの予算がご自分の問題解決のために確保できるかどうかを、冷静に考えてみてください。
③これまでの他のカウンセリングについて
カウンセラーを変えることはあって良いと思いますが、変えたい理由を前のカウンセラーに正直に伝えることが望ましいです。
いつ、どのように中断したのかを詳しく聞かせてください。同じことを繰り返さず今度は成功体験となるよう、一緒に取り組んでいきましょう。
同じことの繰り返し(専門用語で「反復」と言います)を止めることも、カウンセリングの大きな目標になります。
④家族にカウンセリングを受けさせたい
家族療法では、「今一番困っている人」がキーパーソンです。まず今ご相談したいと思ったあなたがキーパーソンですので、あなたがカウンセリングを受けることによって、家族全体に変化を起こせる可能性があります。
問題となっている人物が一度もカウンセリングに来なくても、問題が解消することは大いにあります。
「問題となっている人物」を無理に連れてくる必要はありません。どうアプローチするかを一緒に考えていくことで、その人がカウンセリングに登場しやすくなることはありえます。